neji&co.『Out』

ダンサー・振付家の捩子ぴじんを中心に、未来への展望を得るための振付として設立され、2020年より京都を拠点に活動を開始したneji&co.。コロナ禍における時間感覚の変化を題材に製作された『Sign』(2020)、『Cue』(2021)に続く三部作の最終部として『Out』を上演します。

こんにちは。THEATRE E9 KYOTO 第2期アソシエイトアーティスト、neji&co.主宰の捩子ぴじんです。アソシエイトアーティストとして、この劇場で作品を発表して三年目になりますが、まさにコロナと共に活動してきた三年でした。おまけに戦争まで始まってしまい、一年経ったら、二年経ったら、いや、三年経ったらきっと、しかし、2020年に期待していた清々しい三年後は訪れることがないまま、今年、アソシエイトアーティスト最終年度を迎えます。

THEATRE E9 KYOTO は、“京都に100年続く小劇場を!” のかけ声と共に開館しました。100 年後に私は生きていないでしょうし、おそらく、これまで劇場を訪れた誰一人として100年後の劇場の姿を見ることはできないでしょう。昨年、娘が生まれました。私は日々成⻑する娘の姿を見ていますが、娘が年老いた姿を見ることはできません。私は、娘が生まれる前から生きていて、おそらく娘は、私が死んだ後も生きるでしょう。そして、この劇場が100年続くなら、劇場は、私の娘が生まれる前から存在し、私の娘が死んだ後も存在し続けることになります。人間が生まれて死ぬように、作品の上演にも、開演と終演があります。自分が生まれる前や死んだ後のこと、上演の外側にある時間をどう考えたら良いのでしょうか。

100年経ったら、コロナは、過去の疫病になっているでしょうか。

100年経ったら、戦争は終わっているでしょうか。

100年経ったら、差別のない世界になっているでしょうか。

100年経ったら、THEATRE E9 KYOTOでは、どんな作品が上演されているでしょうか。

neji&co.は“未来への展望を得るための振付”として設立されました。coは、Companyのcoであり、COVID-19のcoでもあるのかもしれません。コロナ禍における振付プロジェクトの最終部として、私たちの生や上演の“外”にある時間をテーマにした作品『Out』を上演します。

THEATRE E9 KYOTO第2期アソシエイトアーティスト

neji&co.主宰 捩子ぴじん

日時
11月17日(金) 18:00
11月18日(土) 14:00
11月19日(日) 14:00
 
チケット
[自由席/日時指定/税込]
一般 3,000円
25歳以下 1,000円
18歳以下 無料
 ※25歳以下チケット・18歳以下チケットの方は、
受付にて証明できるものをご提示ください。
※車椅子でご来場の方は、ご予約時にお知らせください。
 
チケット取り扱い
▽THEATRE E9 KYOTO

クレジット
構成・演出|捩子ぴじん
出演|
石原菜々子(kondaba)
田辺泰信
増田知就(ブルーエゴナク)
増田美佳
舞台監督|脇田友(スピカ)
音響|mizutama
宣伝美術|持木永大
 
主催・企画製作| neji&co.
共催|THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)
協力|HAPS、FIGYA、ssud
助成|
公益財団法人セゾン文化財団
京都府文化力チャレンジ補助事業
京都市「Arts Aid KYOTO」補助事業
THEATRE E9 KYOTO 第2期アソシエイトアーティスト