neji&co. 「Cue」

当日パンフレット

日本で新型コロナウイルス感染症が拡大してからおよそ一年半になります。感染拡大と縮小、Go ToとStay Home、発令と解除の反復は、過去と未来を欠いた現在が持続し、二週目の2020年を迎えているのではないかと錯覚させるかのようです。劇場では公演の中止や延期を経て、感染症対策を施しながら様々な舞台作品が上演されています。検温、ディスタンス、消毒、マスクの着用、客席位置の記入提出などの感染症対策が、パンデミックにおいてもなお必要とされる文化芸術活動を継続するための苦肉の策なのか、ニューノーマルと呼ばれる新たな生活様式が一般化したものなのか、それとも別のやり方で、劇場にも舞台芸術にも新しい意味を生成する可能性があるのか、問いかけながら作品を制作しています。作品のタイトルになっている“Cue”は、きっかけ、手がかり、合図を意味する英語です。また、舞台作品でパフォーマーが登場する、退場する、音響や照明が変化するなど、公演中に起こる様々な出来事のきっかけを“キュー”と言います。現状を打破するために抗議の声を上げたり、慣れ親しんだ土地を離れて暮らすことを決めたり、生きることそのものを決断しなおしたりするように、未来の変化や、自身の変容を求めて影響力を行使する行為に人を駆り立てるきっかけがあれば、なす術なく、過酷な現実の中で正気を保ちながら、希望を失わずに待ち続けるきっかけもあるということを、強く思い知らされる一年でした。新作『Cue』は、きっかけを作ること、きっかけを待つこと、きっかけによって動くことを振付として扱います。様々な振付を体に作用させ、持続する現在の外に出ることを試みるダンスです。そして劇場で舞台作品を上演し、観客と体験を共有することを心から寿ぐことが出来るその日まで、公演は先送りにします。その日が来ることを期待して待ちたいと思います。6月5日(土)、6日(日)の上演は非公開とし、今後THEATRE E9 KYOTOを会場に、舞台作品とは異なる上演形態で作品『Cue』を発表します。

neji&co.主宰 捩子ぴじん

上演は非公開の予定でしたが、公開することにしました。劇場公演終了後も、年間を通じて様々な形で作品を発表します。劇場でお待ちしています。

2021年5月22日 neji&co.主宰 捩子ぴじん
日時
6月5日(土) 19:00
6月6日(日) 11:30
・上演時間 約70分
・受付開始・開場は開演の30分前です。
・開演後の入場はできません。

チケット
[自由席/日時指定/税込]
一般:前売・当日ともに1,000円
18歳以下:無料
先着20名様
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※18歳以下の方は当日窓口にて証明書のご提示をお願いいたします。
※車椅子でご来場の方はご予約時にお知らせください。
※本公演は感染予防の観点から、客席数を20席に減らして行います。
※本番中に記録映像の撮影が入ります。客席が映り込む可能性がありますので、映り込みを気にされる方は受付スタッフにお伝えください。
 
キャスト
構成・演出|捩子ぴじん
振付・出演|大谷悠、捩子ぴじん、畑中良太
出 演|持木永大
 
スタッフ
舞台監督|脇田友(スピカ)
照 明|中山奈美 魚森理恵
音 響|mizutama
衣 装|増田美佳
撮 影|持木永大
記録写真|前谷開
HP写真|山羊昇

クレジット
主催・企画製作| neji&co.
共催|THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)
協 力|Space bubu、HAPS
THEATRE E9 KYOTO 第2期アソシエイトアーティスト
 
お問い合わせ
MAIL nejiandco.kyoto@gmail.com
WEB nejiandco.com

neji&co. (ねじあんどこー)
ダンサー・振付家、捩子ぴじんが主宰するカンパニー。未来への展望を得るための振付として設立され、2020年より京都を拠点に活動する。

捩子ぴじん (ねじ・ぴじん)
ダンサー・振付家・neji&co.主宰。2004年まで舞踏カンパニー・大駱駝艦に所属する。舞踏で培われた身体を元に、自身の体に微視的なアプローチをしたソロダンスや、ダンサーの体を物質的に扱った振付作品を発表する。2011年、横浜ダンスコレクションEX審査員賞、フェスティバル/トーキョー公募プログラムF/Tアワード受賞。2016年、Our Masters土方巽「異言/glossolalia」キュレーター。2021-2023年度THEATRE E9 KYOTOアソシエイトアーティスト